今朝の読者投稿欄に小学生の投書がのっている。
坂口大臣の「モウケッコウ」という駄洒落を聞いて、大臣が、狂牛病やトリインフルエンザ問題に真剣に取り組んでいない証拠だ、と怒っている。
若草鹿之助商店駄洒落事業部から功労賞を受けたばかりの大臣に対して失礼ではないか。
何度言ったら分かるのだ。
子供の投書をのせるな。
若草鹿之助商店駄洒落事業部の通信教育を親子で受けることをおすすめします。
昨日は、某信用金庫主催の講演会に行った。
まず理事長の挨拶がある。
理事長は、「好々爺」といった感じの人で、大阪で一、二を争う信用金庫のトップには見えない。
語り口も実にまったりした、老舗のご隠居さんのような人だ。
演壇に立って開口一番
「え〜、こないだまでは狂牛病でしたが、今度はにわとりがまたえらいことをしでかしましたな〜〜」
これですよ、これ!
これが大人ですよ。
小学生、見習いなさい。
講演会の講師は、有名な時代小説作家である。
「歴史に学ぶ:激動の時代を生き抜く知恵と行動力」
いかにも面白くなさそうな、小学生好みの演題だ。
はじめに、この数年で世界は大きく変わるだろうと言われた。
五年以内にアメリカは、ワシントンから北朝鮮まで一時間で行ける爆撃機を作るそうだと言われた。
どうして、ワシントンから?
本題は、徳川家康のようであった。
織田信長や、武田信玄、その他有名な武将がたくさん出てきた。
「NHKテレビ大河ドラマ『徳川家康総集編』」のあらすじを聞いているような感じだ。
原稿がないというのが素晴らしいが、実にとりとめのない話だ。
予定の時間が近づいてきた。
演題とどう結び付けようと言うのか。
他人事ながら心配になってきた。
客席で聞いていた司会者も心配になったようで、立ち上がって司会者席に行った。
「センセ、もう締めてくださいよ」という合図であろう。
と、「最近、『硫黄島』について書いてるんですが」と話し出した。
ますますとりとめがなくなるではないか。
どうなることかとハラハラしていると突如
「今日は、『歴史に学ぶ:激動の時代を生き抜く知恵と行動力』ということでお話しようと思っていましたが、まことにとりとめのない話になり申し訳ありません」
と言って強引にあっさりと悪びれることなく堂々と講演を終えられた。
センセ、なれてはりますな。