若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

#######

今日のタイトルは、「シャープ記号が六つ」という意味だ。

昨日はギターのレッスン。
昔のアメリカンポップスが好きなYさんが、今度はニール・セダカの「小さな悪魔」を歌いたいというので、いつものように私が伴奏を打ち込んだ。

Yさんが入れ歯を気にしながら、ケイレン気味に顔を引きつらせてこの「小さな悪魔」を歌う姿は悪魔的だと思うとうれしくなってくる。
Yさんの横でギターを弾く私が天使のように見えることだろう。
この年で天使だなんて・・・恥ずかしい。

楽譜を見ながら、ドラムのパートやピアノのパートを入力していくのだが、問題は私の入力ミスだ。
特に「#」や「♭」を見落とすことが多い。
見落としても、再生した時に音のおかしさに気づけばいいのだが、残念ながら気づくことは少ない。
これを音感が悪いと言うのだろう。

はじめた頃は、自分で楽譜に、「ファを半音上げる」とか「シを半音下げる」とか書いたものだが、ある程度慣れてきたので、今では書かない。

尊師に聞いていただいて間違いを指摘されてから訂正する。
さすがに尊師は聞いてすぐおかしい部分を指摘される。

昨日は、特に不安であった。
というのが、この「小さな悪魔」という曲は途中で「転調」する。
曲の途中から、なんと「#」が6個つくのだ。
6個ですよ、6個!

6個の「#」を見た瞬間、私は、これは間違うな、と思った。
で、出来上がったのを聞いてみたが、案の定「おかしい」とは思わなかった。

教室で早速尊師に聞いていただく。
尊師は、私が作った伴奏を聞くのを楽しみにしておられると思う。
そういう気がするのだ。

鳴りはじめると尊師は、期待に満ちた表情で聞いておられた。

さて、いやな予感がしていた「#」6個のところに差し掛かった瞬間、尊師は、ぷっと吹き出してゲラゲラ笑い出した。
曲が終わるまで笑い続けだ。
おかしいのだな、と思った。

曲が終わってから、私は尊師に、「ちょっとおかしいですか」と聞いた。
尊師はゲラゲラ笑いながら、「ちょっとどころじゃないです」
心から楽しんでおられるようだ。

帰ってから楽譜を見直したら、なるほどちょっとどころじゃなかった。
「#」が抜けまくっていたが、予想の範囲内のことで、特に問題はない。