若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

紳士

昨日、家内が電車で席を譲られたそうだ。

電車に乗ったら、40歳くらいの男性がさっと席を立って、「どうぞ」と言ったので驚いた。
まだそんな年には見えないはずだと思いながら「結構です」と言ったが、男性は立ってしまったので、座ってから礼を言ったら、「女性を立たせては・・・」というようなことを言った。

紳士である。
と思う。

私は、お年寄りやおなかの大きな女性には席を譲るが、中年女性に譲る気にはならない。
紳士度が不足している。

席を譲る人もいれば焦りまくって座ろうとする人もある。
電車にせかせかと乗り込んで、キョロキョロ左右を見回して、空いた席を見つけるとすっ飛んで行って座る。
おのれのあさましい姿を見せびらかした挙句次の駅で降りるという不思議な人もいる。

席を譲られて断るお年よりも結構見かける。
恐い顔をして断る人もいる。
心外なのか大きなお世話と思っているのか知らんが、にこやかに断るべきだと思う。

先日バスで上品な白髪の老婦人が乗ってきた。
若い娘さんが席を立って「どうぞ」と言った。
良い感じである。
老婦人はにこやかに「ありがとうございます。すぐ降りますので」と言って断った。
これまた良い感じである。

ところが老婦人はすぐ降りなかった。
ずっと乗っている。
そして、前の方の席が空くと、そこに座った。

釈然としない。
私は、老婦人の席に行って、いったいどういうつもりなのか聞こうと思ったがやめた。

昔、新聞の投書欄で妊婦さんが書いていた。
大きなおなかを抱えて電車に乗ったら、お母さんといっしょに座っていた幼稚園くらいの女の子が席を立って、「おなかの赤ちゃん、どうぞ」と言ってくれたそうだ。

私も一度言ってみたいと思っている。