若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

選ばれた人

選挙で選ばれた人ではない。

「エリート」です。
「エリート」と言うのは誰に選ばれたんでしょうか。
よくわからん言葉だ。

私はエリートだろうか。
あなたはエリートですか。

新聞に、「結婚相談所」の広告が出ていた。

「少し選ばれた方のための○○結婚相談所」

これはなんだ。
「少し選ばれた方」とは?
私のような軽薄な男が、「おっ!ワシのことじゃ!」と思うのを期待しているのか。

「少し選ばれた方」と言っても、特にどこの大学出身でなければダメとか、年収いくら以上とか、元男爵以上ということではないので、お気軽にご相談くださいとのことである。

今朝、駅で見かけた人は、かなり選ばれた人だ。
私が降りる駅は、朝は乗る人より降りる人のほうが圧倒的に多い。

自動改札機が四つあって、一つは乗車専用、あとの三つはどちらにも使える。
電車が着くと、大勢降りるので、あとの三つは降りる人専用みたいになる。
で、乗る人は仕方なく一番奥の「乗る人専用」を使う。

ところが、今朝見た男の人は、「乗る人専用」の方に行かず、降りた客が次々と通過する改札機の向こうで、定期券投入口を一心に見つめて、スキあらば自分の手に持った定期券を入れようとしていた。

「虎視眈々」という雰囲気であった。
おかしいようなさびしいような光景であった。