若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

皇太子記者会見

誠実な人だなと思ったし、思い切った発言だとも思った。

しかし、どう考えても無理な制度だ。
ある家が代々子供に恵まれることさえ難しいのに、男の子に限ると言うのでは、女御更衣あまた侍いける時代でも無理な話だ。

一夫一婦制の枠の中では不可能な無茶苦茶な「制度」である。
「制度」などと言えるものかと思う。

「女帝」はもちろん、「養子」を認めなければ続くものではない。
それですむかと言うと、すまないと思う。
天皇家は二代続いて嫁探しに苦労したのではないか。

天皇家だけが特別の家族として孤立して存在するのでは縁組も難しいと思う。
昔のように公家社会があって、その中で「特別な家族」の「特別な人たち」の付き合いが有り、楽しみもありというのであれば、処理しやすいと思う。

雅子さんが宮中で孤立していたと言うような記事もあったが、テレビで見る時代劇だと、姫様お腰入れとなれば、老女まさ岡、忠臣杉野次郎左衛門他二十数名の者が付き従い、宮中の意地悪な女官たちから姫君を守って活躍するところだ。

敗戦の時に、「天皇家だけでも残せば、日本の伝統ある皇室制度を守れたことになる」と思ったのが間違いだったのだろう。

「個人」も「家族」も孤立して存在することは難しいと思う。
「公家社会」を大々的に復活させるか、オランダの女王のように、天皇家の人たちが自転車でスーパーに行ったり出来るようにするか、二つに一つだ。

雅子さんの外務省勤務を認めて、皇太子と共働きと言うのも一案である。
皇居からなら通勤可能だし。

それにつけても思い出すのは、皇太子と雅子さんの婚約発表の時の曽野綾子さんの発言だ。
曽野さんは、私に恨みでもあるのか、何かにつけて私の神経を逆なでするようなことを言う。

曽野さんはこう言ったのだ。
雅子様、運命をお楽しみください」

さすが三流小説家だけあって、想像力の無さは恐ろしいものだと思った。