若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「ちゃりんぼ」

「ちゃりんぼ」という制度は、大阪だけではなく、全国どこにでもあったのだろうか。
大阪には今でもあるのだろうか。

私が子供のころ、近所の子供たちが大勢集まって遊んだ。
遊びを主導するのは、小学校高学年だ。
小学一年生とか、幼稚園児は、同じレベルで遊ぶことができない。
そういう小さい子を「ちゃりんぼ」と認定した。

「かくれんぼ」や「おにごっこ」などをするとき、「ちゃりんぼ」も同じように遊びに入るのだが、見つかったり捕まったりしても、「オニ」にはならない。

よくできた「制度」だ。

「オブザーバー」でもなく、「体験入学」でもないし、「お試し期間」でもないし、「クーリングオフ」とはちがうし、「試供品」はもっと違うし、「君臨すれども統治せず」はますます違う、「禁治産者」・・・・とにかく「ちゃりんぼ」です。

もちろん、私にも「ちゃりんぼ」時代があった。
「ちゃりんぼ時代」で一つだけ覚えている。

「スイライクチク」をしていたときだ。
野球帽をかぶって、普通にツバを前にしているのが「戦艦」で、ツバを横にしているのが「駆逐艦」、ツバを後ろに回していると「水雷」だったと思う。

この遊びをしているとき、「ちゃりんぼ」の私が「敵」に追いかけられた。
そのとき、「まーちゃん」が私を小脇に抱えて逃げたのだ。
その瞬間を覚えている。

「まーちゃん」は六年生だったと思う。
私から見ると、非常に立派なリーダーであった。
私がはじめて「尊敬の念」を抱いた人だ。
年がかなり離れていたので、「まーちゃん」のその後のことは知らない。
私に尊敬されっぱなしという幸運な人だ。