若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

胸にピンクのバラの花

昨日の午後、私は大阪市内のホテルのロビーで、胸にピンクのバラの花をつけて大阪城を眺めていた。

さすがイケメンナイスミドル!
おっしゃれー!と感心した人は浅はかである。

表彰式なのであった。
布製のピンクのバラに紅白のリボンがついていて、おしゃれというよりダサいのであった。

危険物を長年にわたって安全に管理してきたことに対する表彰だ。
大阪府など、主催者側の出席者は胸に大きな白いバラをつけている。
来賓は大きな赤いバラだ。
表彰される側は、消防庁長官から表彰される人はピンクの大きなバラで、私たち府知事表彰は小さななピンクのバラだ。

このバラ、十年一日のごとくでかわりばえがしないが、何か進歩の跡はあるのであろうか。
大体、何のためにつけるのか。
わけのわからんものだ。

こういう表彰式に出ると、「民主主義国家の一市民」から「お代官様にほめてもらう農民」になり下がったような気がする。
こういう表彰式の「精神」は、社会に貢献した人を皆でたたえるということであろうし、昨日もらったのも「府知事感謝状」であるから、一応その精神に沿ったものといえるだろう。
それでも、お代官様の影がちらつくと思うのは、私がひねくれているだけではないだろう。
市長表彰の上が府知事表彰、それから大臣表彰で、天皇からほめられる以上の表彰はない。

手柄を立てた侍が、殿様から刀をもらったりするのが表彰式の始まりだろうが、そういう「主従関係」というか「上下関係」に巻き込もうとする陰謀のニオイがするので「表彰式」は嫌いだ。

賞をもらいたがっている人は多いだろう。
ノーベル賞文化勲章となると大変だと思うが、私は賞なんかほしくない。
賞については無欲だ。
が、そんな無欲な私にも、賞に関してささやかな夢がある。

「若草賞」を創設したいのだ。
様々な分野で活躍して、世界人類に貢献した人に「若草賞」を授与してほめてあげたい。
謙虚で内気で内股な私はほめてほしいなどと思わない。
ほめてあげたい。

受賞者から、「この名誉ある若草賞受賞を機に、なおいっそう精進を重ねる所存でございます」と言ってもらえればこんなうれしいことはないだろうと思う。

賞金を出すなどかえって失礼だと思うので、記念に心ばかりの鹿せんべい一枚です。