若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

死亡推定時刻

小学校の参観日で、親の私語で困っているという話。

四十数年前の「参観日」は緊張のひと時であった。
先生も生徒も親も緊張であった。
私が住んでいたのは「高級住宅街」ではなかったので、お母さんたちは、いかにも「ムリしてます!」という感じのよそ行きの格好で学校に来たものだ。

長女の最初の参観日で驚いた。
私が通っていた小学校なのだが、親がガヤガヤとうるさい。
親の程度がかなり落ちたのは確実だ。
たぶん、恐い人や強い人や自分に得をさせてくれる人の前でだけおとなしくしている人が増えているのだろう。

次女が6年生で息子が1年生の参観日。

息子の組は社会科だった
先生が、「若草山の高さはどれくらいあると思う?」と質問された。
息子も元気よく手を上げて、指名されると張り切って
「2メートル!」と答えて、笑いをとったというか、笑われていた。

次女の組の子供たちが、参観に来た親にアンケート用紙を配った。
一つだけ覚えているのが、「好きな漢字を書いてください」という項目。

私は、迷わず「○子」(家内の名前)と書いた。
帰ってきた娘が、なんと書いたか聞くので答えたら、ひっくり返って怒ってた。

娘が、参観に来た人の中で、一人だけ誰のお母さんか分からなかった人がいた、と言った。
息子はうれしそうに、「所属不明のおばさんやな」と言った。

1年生の息子は、漫画の本やテレビで、軍隊ものやアクションものに夢中で、そのテの難しい言葉を使うようになっていたのだ。

そのころのことだが、夕食のとき、隣のおばあさんが90歳を過ぎておられると言う話が出た。
息子は大変驚いたようで、「え!90歳!そしたら、もう死亡推定時刻過ぎてるんとちがう?」

「平均寿命」と言いたかったのだろうが、「死亡推定時刻」でも当たらずと言えども遠からず、かな。