若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

息子の忠告

夏休みで、大学生の息子が家にいる。

昨日の夕食の時、「赤ちゃん、遠慮せず」の話をした。
私の話を聞いて息子が言った。

「おやじ、おれが小学生の時、ダイエイで小さな男の子の頭さわったやろ。前からよくよその知らない子を触るけど、やめたほうがいいで。変質者と思われるで」

そうかな。
頭をなでたり、ほっぺたを引っ張ったり、腕をさわったりするくらいはいいだろう。

「赤ちゃん感覚」の違いを感じたのは、大学を出て間もない頃だ。

高校時代の友人Sくんの家に行った。
S君は結婚したばかりだった。
彼の知り合いの女性が赤ちゃんを連れて来ていた。
食事になって、赤ちゃんを膝に抱かせてもらった。
意識していなかったが、私はその頃から赤ちゃんファンだったようだ。

赤ちゃんに何か食べさせたら、ベーっと吐き出した。
私はそれをひろって食べた。

S君がロコツに顔をゆがめて、「よーそんなきたないことできるな」と言った。
心外であった。

赤ちゃんが吐き出したものがきたないか?
S君は顔をゆがめていたが、心もゆがんでいると思った。

私は今でも、その時の、ゆがんだ心を反映したS君のゆがんだ顔をはっきりと覚えていて、時々思い出しては、S君に対する怒りを新たにしている。

私は、赤ちゃんの敵を許すことが出来ない。