昨日は、ヤマハボーカル科、尊師のクラスのエリート達の勇姿を撮影に行った。
尊師のクラスのエリートというと当然地獄の狂獣K原君も入る。
会場の店の前でK原君のご両親と出会った。
私の顔を見ると、お父さんは、「いつもお世話になります」と言われた。
別にお世話しているわけではないが、一応「いえいえ、こちらこそお世話になってます」と答えた。
お世話になっているなどという意識はまったくなく、口先だけである。
お母さんは「相変わらず若いですね」と言われた。
私はにっこり微笑んで、「そうでしょう」という気持ちを表わした。
K原君は、両親の目の前で3曲のたうち絶叫した。
のたうち絶叫してカネをかせいでいるなら息子の姿に満足だろうにと思った。
2曲目の「雨を見たかい」が拾い物であった。
このクリーデンスクリアウオーターの名曲は、おさえ気味に歌うのがいいと思うが、K原君は例によって最初から最後まで絶叫だ。
以前彼にアドバイスしたことがある。
「はじめからシャウトせず、サビのところでもりあげたら?」
「大きなお世話です」
このときは感心した。
ただわけもなくめったやたらとわめいているのだと思っていたが、しっかりしたポリシーがあるのだ。
「雨を見たかい」も、もだえケイレンしつつわめき続けるので、「土砂降りを見たかい」という感じだ。
「豪雨警報が出ているのに気づかなかったのか!」と怒っている雰囲気だ。
それがなかなかよかった。
ジャズが好きという女性「いずちゃん」が、「イマジン」を歌っているのを写していて、奥の部屋に赤ちゃんがいるのに気づいた。
ドラムの青年「いっちー」が抱いている。
いっちーの赤ちゃんか。
しっとり歌い上げているいずちゃんには悪いが、赤ちゃんをよく見ようとズームで赤ちゃんをとらえた。
か、かわいい!
こうなるといずちゃんはほったらかしだ。
「イマジン」はいい曲だし、いずちゃんは歌がうまい。
しかし、いずちゃんとあかちゃんではあかちゃんの勝ちだ。
まあ、「イマジン」をバックにあかちゃんの映像もいいんじゃないでしょうか。
撮影終了後、あかちゃんのもとに急行、だっこさせてもらった。
久々に、あかちゃん特有の、根拠不明の威厳漂う顔を拝んだ。
いっちーもかわいらしい若者だと思っていたが、あかちゃんと比べるとぜんぜんだめだと思った。