駅前で政治家がよく演説をしている。
最近、民主党の若手国会議員Mさんも何度か見かけた。
この人は子供が多い。
5人だったか6人だったか。
夏休みということで、そのつど、子供たちにビラを配らせていた。
可愛いお手伝いでほほえましいと言いたいところだが、早朝のことで、子供たちは機嫌が悪い。
当然だ。
ぶすっとしてビラを配っている。
逆効果である。
子供に手伝わせるのはやめたほうがいい。
奈良市長選挙が近づいて、立候補予定者を見かけるようになった。
今朝、演説している人の車を見ると、「明るい会」と書いてある。
「明るい会」
なんじゃそれは?
「奈良を明るくする会」がふつうだろう。
自分たちだけ明るくてどうする。
それに、演説をしている人も、回りでビラを配っている人も、明るい人のようには見えない。
本当に「明るい会」なのか納得いかないので、演説をしている人に聞いてみた。
「明るい会って明るいかい?」
「えーかげんにしなさい!」
「ほんとにねッ!」
ある候補者は、省エネルギーを訴え、家庭や街の照明を落とそうと主張している。
推薦しているのは、「奈良を暗くする会」だ。
演説している人は、精一杯明るい笑顔を振りまいて、「家庭や街を暗くする運動にご協力くださーい!」と叫んでいたが、誰一人聞こうとする人はなく、灯が消えたような寂しさで、本人は非常に満足そうであった。