昨日はギターのレッスン。
12日にやる、エアロスミスの「アメイジング」の最終チェック。
私が弾き終わると、尊師はニコニコと
「ま、こういう曲は、ギャーン!と弾いてもらったら・・」
尊師独特の表現である。
見捨てたようなOK、とも取れるし、OKのようだが実は見放しているとも取れる。
だいたい、「ギャンギャン系」の曲の時は、こういう感じの「OK」をもらうことが多い。
よーし!地獄の狂獣K原君の咆哮に負けないよう、ギャーン!といこう!
例によって次のクラスにも参加。
このところ、ヤマハの授業形態を完全に無視している。
次のクラスは、60代コンビのアコースティックギターだ。
180万円のギターを持つSさんは、いつも素足にゴムぞうりだ。
ハワイアンバンドのメンバーだそうだが、ハワイアンの人はみんな素足にゴムぞうりなのだろうか。
ビーチサンダルといいたいところだが、Sさんがはいていると、どう見てもゴムぞうりだ。
日系移民一世のハワイアンバンド、という雰囲気である。
Sさんたちのバンドは、「ボランティア」でいろんな施設で演奏しているらしい。
Sさんがぼやく。
「カネ、くれしませんねんで」
カ、カネ!?
先日の発表会で、こけまくったSさんを見ている私はあきれてしまった。
「それでカネ取ったら泥棒ですがな」
「イヤ、よろしいねんで。別に。カネは。けど交通費くらいはね」
「人様に聞いてもらうのに、こっちがカネ払わんと」
「いやー、それでも、ハワイアンだけやなくて、向こうの希望で童謡やったりしますねんで」
Sさんは納得できない様子であった。
Sさんたちが「ボランティア」で演奏しているのか、聞く方が「ボランティア」で聞いているのか、大いに議論の余地があると思う。
しかし、気の弱い私は議論しなかった。
Sさんは私より年上だし、入ったばかりでそれほど親しくないから、「それでカネ取ったら泥棒です」くらいのことしか言えない。
散髪屋さんが老人ホームなどで無料で散髪、というのは完全なボランティア活動だ。
交通費くらいは出してもらってもいい。
私は、ギターに関して、カネをもらわないのを唯一の強味にして、誰に遠慮することもないと思っている。
私のほうがタチが悪いのか。