若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ヤマハ合宿大団円

いつも朝食は宿泊所の食堂だ。
二日め、朝食のため食堂に行くと、なにやら騒がしい。

小学二、三年生と思える子供たちが五十人ほどお盆を持って並んでいた。
サッカースクールの子供たちだった。
椅子に座って足をブラブラさせながらパクパク食べているのは可愛いものだ。
「コーチ」と呼ばれる若者が数人ついている。

子供たちの中に三人、おでこにバンソウコウのような物を貼り付けた子がいた。
私は、心配になって、「コーチ」に、「ヘディングのさせすぎじゃないですか」と抗議した。
「コーチ」は、「い、いや・・・ちょっと熱が・・・」と焦っていた。

ヤマハの発表会では私の知らない曲が多い。
今回、名前は聞いたことがあるけれど、全然知らなかったのが、「太陽に吠えろメドレー」だ。
「太陽に吠えろ」という番組はよく話題になるが、私は見たことがない。

若者達が「太陽に吠えろ」の話をしていて、「キーハンター」の話になった。
この番組も見たことがなかったので、仲間外れになってはいけないと思って私は
「『キーハンター』は知らない。『紀伊半島』なら知ってるけど」と言った。

こういう、私が自信を持って放つ駄洒落ほど、若者達から「オヤジギャグ!」と冷たくあしらわれるのは遺憾である。

さて合宿も終わり、現地で解散。
センベー君と私は電車で帰る。
車で京都に帰るK松君に再会を約す。
K松君は私の二代目介護ギタリストだ。
センベー君が私の介護に疲れ、新聞などでは将来を悲観して絞め殺したりする話が報道されるが、彼はK松君に私を押し付けたのだ。
いわゆる「たらいまわし」だ。

K松君は好青年である。
別れを告げる私に、ニッコリと、「また介護が必要な時はいつでも言って下さい」と言った。

私はムカッとした。
確かに私自身いつもそのようなことは言っているが、タテマエとしてはあくまで「共演」ということでお願いしたいものだ。
センベー君より一回りほど若いだけにそのあたりが未熟である。

センベー君は大阪、私は奈良なので「八木」までいっしょに行って別れた。
「八木」だけにメーメー帰ったのである。

早寝早起きがモットーの私が、この合宿だけは若者達に付き合って一時過ぎまで飲む。
完全に寝不足で、合歓の郷では眠かった、と言うのが二泊三日の合宿の締めくくりとは我ながらあまりにお粗末なこととあきれる。