若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

スペインが止まらない

昨日の朝、バスでひっくり返りそうになった。

バスに乗り込んで、二、三歩歩いたところでバスが急発進して急ブレーキで止まったのだ。
私の後でまだ何人かが乗ろうとしているのに、バスが動いたのであった。

一瞬、何が起きたかわからなかった。
普通の人ならひっくり返っているところだが、古武道で鍛えた私は、ひらりと宙返りして金メダル級の見事な着地を決めた。
3人の乗客が、「9.9」を出した。

帰りのバスで夫婦が乗ってきた。
男性は、会社をまじめに勤め上げ、無事定年退職して10年、という感じの人だ。
荷物をたくさん持った奥さんは、中ほどの座席に座った。
主人は、運転席のすぐ後ろに立った。

いくつめかの停留所で、男性はバスカードを出して、運転手に「二人」と言うと、カードを検札機に入れて振り返りもせずさっさと降りた。
奥さんは席を立ったところだ。
男性の後ろに、女性客が二人続いている。
バスカードを入れようとする女性客に、運転手が、「え?お二人でしたな?」と戸惑っている。

席を立ってあわててやってきた奥さんが、「私なんです」と言って降りた。
男性は、一人でどんどん歩いて行く。

時々こういう男性を見る。
奥さんに言いたい。
ご主人は、会社で気を使いすぎてすりへってしまったんです。
よろしくお願いします。

電車の、「志摩スペイン村」のつり広告。

「もうスペインが止まらない!」

苦しい!

なんとも言えぬ苦しさが伝わってくる。
客数が伸びず苦戦中という「スペイン村」の切羽詰った叫びのように思える。

中央の写真はフラメンコを踊る女性だ。
どうせなら、猛牛が突進する写真にして
「モー!スペインが止まらない!」にしたいところだ。
これなら万人が納得できる広告だろう。

若草鹿之助商店広告事業部からのご提案です。