若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

田宮二郎版「白い巨塔」

さっきテレビをつけたら昔の「白い巨塔」をやっていた。

25年前のシリーズだが古い感じはしなかったし、役者はこっちの方が上のように思った。
東教授のお嬢さんは、25年前も今回同様うそ臭い。
こういう「お嬢様」は25年前から存在しなかったということなのか、あるいは私がこういう「お嬢様」にお目にかかったことがないからなのか。

評判だった新シリーズと、取り上げている場面は似たようなものだと感じたが、意外な場面もあった。

裁判になってから、山本学が演じる里見先生が田宮二郎の財前教授の身体を気遣って、内科の診察を受けるようにすすめる。
場所は太地喜和子がママをしているクラブだ。

財前は、オレの身体を気遣うくらいなら裁判で不利な証言をするなという。
それとこれとは違う!
里見先生はあくまで正論だ。
とりなす太地喜和子を振り切って里見はクラブを出る。

後を追って店を出た太地喜和子は、里見に、どうか財前を見捨てないでくれと頼む。

里見先生は、誠実に答える。
「もちろんです。彼のことは良くわかっているつもりです。彼とは十年近く、料理の教室でともに勉強した仲ですから」

そうだったのか!
若い二人の下宿時代、自炊のウデをあげるため、なかよくお料理教室に通っていたとは。

新シリーズにはなかった微笑ましいエピソードだ。
ん?
十年は長いなー。
「料理の教室」ではなくて、「病理の教室」か?

「料理の教室」の方が、財前と里見の貧しかった駆け出し時代を想像させて、ストーリーに深みが出ると思うが。
どっちだろう。
気になる。

耳が悪くなって困る。
イヤー困った。