若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

OECD学習到達度調査

今回発表された、「OECD学力到達度調査」の結果が、各方面に大きな衝撃を与えているようだ。

各国の15歳の学力を調査するものだが、前回まで世界のトップレベルを誇っていた日本が、大きく後退したという。
天然の資源に恵まれず、「教育立国」をうたう日本としては、たしかに憂慮すべき事態と言えるだろう。

専門家の間からは、「悲惨な結果であり、教育制度を含めて、全面的見直しが必要だ」という意見が相次いでいる。

これを受けて、中山文部科学大臣は、「要するに勉強しなくなったんじゃないですか。『僕は勉強したいから塾に行きたい』と子供のほうから親にお願いするようでないといけない」と持論を展開した。

中山大臣の意向を受けて、文部科学省初等教育課では、全国の小、中学校に対して、「塾に行かせてください」とお願いできる子を作ることを、教育目標に掲げるよう指示を出した。

中山大臣は、「こういうことは率先垂範がだいじだからね」と、自ら塾に入ることを決意し、有名進学塾の入塾試験を受けたが、算数の成績が悪くて落第し、塾から「ウチは無理だから、公文式に行きなさい」と言われて苦悶の表情を浮かべた。

小泉首相は、記者会見で記者団の質問に答えた。

「今回のOECD学力調査の結果について、深刻に受け止めるべきだと言う意見がありますが」
「皆さん騒ぎすぎじゃないですか。15歳の試験だからまだ良かったんですよ。これが国会議員の試験なら大変なことになってますよ。

私の国会答弁なんか、OECDであきれ返っているという話ですから。世界では通用しないそうですよ。日本なればこそ私も大きな顔をしてられると言われました。そうなのか!と思いましたね。日本というのはありがたい国だと、愛国心を新たにしたしだいです。

この、OECDの調査は、はじめは各国の首相や大統領の学力を調査する予定だったんですね。それがブッシュ大統領の猛反対によって15歳の調査になったわけです。私も協力を求められ、ブッシュ大統領とともに反対に回ったわけです。日米双方の名誉のためにともに戦い、日米同盟の絆をいっそう強くすることができたと思いますね」

「首相はOECDに行かれたことはあるんですか」
「行きました。OECDの食堂はオーイーシーデー!」
「えーかげんにしなさい!」
「ほんとにネッ!」