今日はクリスマスイブだ。
明日はイエス・キリストの誕生日だ。
昨日は天皇誕生日だ。
日本がキリスト教国なら、めでたさ集中だ。
日本がキリスト教国なら、というのは突飛な発想に思えるかもしれないが、そうでもない。
歴史に「もしも」は禁物と言われているが、もしもアレキサンダー大王がもう少しがんばっていたら、日本はキリスト教国になっていたかもしれない。
アレキサンダー大王が、もっと東に遠征を続ければ、ヘレニズム世界は拡大していた。
東西の交流ははるかに進み、ギリシャ・ローマの文物はもっと大量に、もっと早く東に伝わった。
漢字とアルファベットが同時に伝わり、日本人は簡単なアルファベットを採用する。
空海や小野道風はアルファベット書道で有名になる。
ローマ字の源氏物語を読むのは大変かもしれない。
キリスト教も、仏教と同じ時期に日本に伝えられただろう。
大和朝廷では、神道派、仏教派、キリスト教派が争うことになる。
聖徳太子がキリスト教を信じて、十七条憲法の「和をもって尊しとなす」は「汝の隣人を愛せよ」になる。
聖武天皇は、東大寺を作らず、木造では世界最大の「大和大聖堂」を作る。
七重の塔のてっぺんには黄金の十字架が輝いている。
大仏様は、大マリア観音になる。
後白河法皇は出家せず、洗礼を受けてクリスチャンになり、ヨハネ・パウロ・後白河となる。
後鳥羽上皇は、シモン・ペテロ・後鳥羽になる。
サンタクロースと大黒様が合体して、サンタ大黒になる。
このようなことは十分ありえたことだ。
キリスト教世界に組み込まれた日本の皇室は、ハプスブルグ家などと縁組を結び、ドイツ人がイギリス国王になったように、日本人がイギリス国王になったかもしれない。
金髪で青い目の皇太子妃を迎えて、日本中が大騒ぎということもある。
お祈りのとき、「アーメン」と言うところで、「ソーメン」と言ったりしたらはりつけだ。
やっぱりキリスト教国にならなくて良かったかもしれない。