若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

備えあれば憂いなし

スマトラ沖大地震による津波の被害者は十数万人に及ぶそうだ。

被害を受けた地域は、津波に関する知識も少なく、警戒態勢も整っていなかったらしい。
十数年前、インドネシアで死者二千人という津波があった。
その時現地で調査した日本の専門家が、インドネシア政府関係者から、「次に津波が来るのはいつか」と聞かれて、「数年先、あるいは百年先」、と答えたところ、「では、百年は何もしなくていいですね」と言ったそうだ。

何日か前読んだ椎名誠さんの文章を思い出した。
発展途上国の人達の顔が明るくて、「幸福感」も日本人より上だと書いてあった。

百年先の津波のことを心配しないからかも知れない。
それより、明日のメシの心配だ。

明日のメシの心配をするのは健康な証拠だが、百年先の津波の心配となると、病気と言った方がいいかもしれない。

かまやつひろしさんが、一番嫌いな言葉として「備えあれば憂いなし」をあげているのを読んで、非常にさわやかな感じがした。
言い切ってみたいものだ。

「明日のことは思い煩うなかれ」とえらそうに言われても、ほとんどの人は、「べつに好きで思い煩っているわけではありません」とむくれるだろう。

戦後間もない頃の日本人の顔が明るいと言うのもよく言われる。
写真で見ると確かにそう思う。
今は和服を上品に着こなして液晶テレビを静かに眺める吉永小百合さんも、つい四十年前の日活映画では、中学卒業と同時に親元を離れ、紡績工場で糸くずにまみれて「明日は咲こう花咲こう」と健気に額に汗して働く乙女であった。

和服姿の吉永さんより、紡績工場の制服姿の吉永さんの方が好きだ。
吉永さんに、もう一度紡績工場に入ってもらいたい。
パートでもいい。

紡績と言えば、ニチボー貝塚だ。
吉永さんが、ニチボー貝塚の工場で働いていると、鬼の大松監督が目をつけてバレーボールチームに誘い、厳しいしごきに耐えて、東京オリンピックで金メダルに輝く。

何を書いているのかわからなくなったので、やめる。