若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

大相撲春場所

昨日の十四日目、結びの一番で横綱朝青龍大関魁皇を破り優勝を決めた。
相撲見物のため来日したフランスのシラク大統領は、大阪府立体育館二階の特別席で熱心に土俵を見ていたそうだ。(注:フランス政府の公式発表は、相撲見物のためではないことになっている)

朝日新聞には、府立体育館での大統領の写真に、「大相撲トレビアン」の見出し。

熱烈な相撲ファンとして有名なシラク大統領が本場所を見るのはこれが五度目になるそうだ。
朝日新聞によれば、大統領は場所中はいつもフランス大使館からの報告をもとに星取表を付けている。
紙で力士を作って闘わせる「トントン相撲」も大好きで、大統領執務室のテーブルでよく楽しんでいるらしい。
御自分で実況中継のまねをして、「さあ、パリ場所千秋楽!『横綱シラク山』に『前頭八枚目ブッシュ桜』!」なんてご機嫌だそうだ。
自宅には土俵も作り、フランス国会の開会式の前には、ピエール・カルダンの化粧まわしを締めて、土俵入りをするという。

昨日、特別席で解説役を勤めた北の湖理事長の話では、大統領は決まり手などにも詳しく、「中々の相撲通でした」とのことである。
理事長があいさつで、「大統領は政治の世界の横綱です」と言ったら、大統領は大喜びで、たどたどしい日本語で「ゴッツア〜ンデ〜ス」とこたえたそうだ。

大統領は、夜は横綱相撲協会幹部と会食。
その後いつも遠く離れた特別席なので、もっと近くで相撲を見たいと、高砂部屋で稽古を見物した。
はじめて目の前で体験する激しいぶつかり合いに大統領は感激、「トレビアン!」を連発したそうだ。
横綱朝青龍も大統領の声援にこたえて、「もういっちょう!」と何番も取った。
高砂親方が心配して、大統領に断った。
「あまりたくさん取ると明日にこたえるので、これで終わります」
「もっととれびあん!」
「えーかげんにしなさい!」
「ウイ、ムシュ〜!」