2003年12月18日に書いたのと同じような事件が、今朝の朝日新聞奈良版で報道されている。
奈良市の職員、46歳の男性主任が、午後7時20分ごろ、市内のスーパーの惣菜売り場で、半額でない商品に、家から持ってきた「半額シール」を貼り付けているところを現行犯逮捕されたというのだ。
動機は、「食費を節約したかった」
人間の心というのは複雑なものであるから、犯罪の動機について軽々しく判断を下すのではなく、犯人の心の闇に光を当てていく作業が必要だ。
今回の場合、朝日新聞は動機について「食費を節約したかった」と断定した。
しかし、節約したかっただけなら、「半額」の商品を買えばすむ。
この男は、好き嫌いが激しいのではないか。
犯罪の動機は、単に経済的なものではないと推理する。
犯人の幼少時からの食生活にまで踏み込んだ調査が必要だ。
前回の事件の報道のときも書いたが、朝日新聞の書き方は読者の疑問に答えていない。
「家から持ってきた半額シール」とは?
自作なのか、前に買った半額商品からはがして保存していたものなのか知りたい。
そして、これも前に書いたが、こういう「詐欺事件」を報道するネウチがあるのだろうか。
スーパーに警告するためなのか。
奈良市の処分は、停職二ヶ月だそうだ。
この人は、二ヵ月後に復帰できるんでしょうか。
このテの「事件」を読んで、なんとなく気の毒に感じるのは私だけではあるまい。
犯罪とか悪いとかずるいとか詐欺とかなんとか言う以前に、しみじみしてしまう。