次女の友達が四月はじめに出産する予定だそうだ。
女の子らしい。
なんとかして三月に産みたいと言っているというので理由を聞くと、三月生まれは同期生の中で一番遅く年をとるからだそうだ。
なるほど。
小学生、中学生の間は、早く年をとりたかったように思う。
長女と次女が幼稚園のとき、二人でトシを話題にしていた。
次女が、○○君が乱暴で困ると言った。
長女が、「○○君、何月生まれ？」
次女「11月」
長女「さきちゃん（妹）は７月でしょ。○○君は11月でさきちゃんより小さいからしかたないワ」
次女「△君も乱暴」
長女「△君は何月？」
次女「１２月」
長女「じゃ、やっぱりさきちゃんより小さいよ｣
次女「××君も乱暴」
長女「××君は何月？」
次女「よがつ」
長女「よ、よ、よがつ！？！？さきちゃん、四月よ！四月！」
この時分の何ヶ月というのは大きいのだろう。
息子が三歳か四歳のときだ。
ＹＭＣＡの水泳教室に入った。
最初の日、家内が見学して帰って来て晴れ晴れとした表情で言った。
「ウチではおねえちゃん二人と見比べるからか、頼りないように思ってたけど、今日は安心したわ。先生の話もよく聞いて、クラスのほかの子と比べてだいぶしっかりしてるように見えたわ。親の欲目かな」
まあ、親の欲目にしろ結構ではないか。
しばらくして、ＹＭＣＡから電話がかかった。
手違いで、一歳下のクラスだったそうだ。
トシもそうだが、体重も子供のときとは感覚が違う。
次女は小学校一年生のとき、体重でＡさんに負けたくないと言っていた。
「せめて３０キロにはなりたいな〜」
