いつごろからか、家内は、フィギュアスケートのエフゲニー・プルシェンコを応援している。
かなり熱心に応援しているが、たぶんたいした理由があるわけではなく、ただ単にプルシェンコと私が顔やスタイルが似ているというだけの話で、プルシェンコがすべっているのを見ると私がすべっているように見えるからという、他愛ない理由からだと思う。
ただ夫と似ているというだけのことで家内がプルシェンコに熱烈な声援を送っているなどということは、恥ずかしくて人に言えない。
ふだんはテレビをつけないのに、今朝は早くから熱心に見ていた。
見るだけならいいのだが、拍手をする。
拍手をするだけならいいのだが、絶叫する。
絶叫するだけならいいのだが、プルシェンコといっしょにジャンプするので、ドシンドシンとうるさくてたまらない。
採点のとき、家内はリモコンの数字を一生懸命押していた。
視聴者参加番組と勘違いしているようだ。
家内が必死に押しまくったからかかなりの高得点が出た。
満足そうであった。