若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ケータイ

某金融機関の人と話していたら、「ウチの支店長、運転免許持ってないんです」と言ったので驚いた。

「えー!それは珍しい!」
「・・・イヤ・・・若草さんみたいにケータイ持ってないほうが珍しいでしょ」
「なぬ!?そんなことはない!免許を持ってないほうが珍しい!」
「いや、ケータイをもってないほうが珍しい!」

互いに譲らず別れたのであるが、満場一致で珍しいのは、免許もケータイも持ってない人だろう。
クレジットカードも持っていないと三冠王だ。
私はケータイとクレジットカードを持っていないから現在二冠王。

クレジットカードはカネを持っているという実感がないので嫌いだ。
私は、常時背広の内ポケットの財布に一万円札を百枚くらい入れてその重みを感じるのが好きだ。
上着とズボンの四つのポケットには五百円玉百円玉五十円玉十円玉五円玉一円玉をいっぱい入れてジャラジャラいわせて歩くのが好きだ。
豊かな気持ちになる。
近鉄奈良線学園前駅付近で小銭をジャラジャラいわせて歩いている男がいたら私ですのでお気軽にお声をおかけください。
大きな声でお願いします。
ジャラジャラうるさくて聞こえにくい場合があります。

友人など周囲の人からケータイを持てと言われる。
「持ったほうが便利だぞ」
誰が?

「持ったほうが便利だ」などと言われると、ケータイを持てば私が便利になる、私のためを思って言ってくれている、という錯覚に陥るが、私はそんな口車に乗るようなお人よしではない。

私がケータイを持てば、すでにケータイを持っている人たちが便利になるのだ。
そうはいかんぞ。

ケータイを持って非常に便利だ、なくてはならないという人は2割くらいで、6割はあってもなくても同じで、残りの2割は持ってないほうがマシだと思う。

ケータイで感心したのは、アフリカだったか南アメリカだったか、ファッションとして持つのがはやっている国があるということだ。
通話できないケータイを大勢の人が持っている。
不必要なものを持って喜んでいる。

これがホモサピエンスとして一番正しいケータイの利用法である。