若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

話し方

昨日の帰り、バス停でのこと。

バスを待っていると後に若いお母さんと幼稚園くらいの女の子が並んだ。
女の子がベンチを指して、「すわってていい?」と聞いた。
「いいよ」

女の子は少し離れたベンチに座った。
しばらくしてお母さんが女の子を呼んだ。

女の子が走ってきた。
「なに?」
お母さんが声をひそめて言った。

「○ちゃんの隣に座ってたおじさん、ちょっとヘンだから。○ちゃんのことじろじろ見てたでしょ。ここにいてなさい。お母さんがいるからだいじょうぶよ」

私にはふつうのおじさんに見えたが、神経質になるのもわかる。
それはわかるのであるが、お母さんの話し方が私の神経を少し刺激した。

軽い。
そういう状況を楽しんでいるように思えた。
「だいじょうぶよ」と言っているが、一度不安にさせてから安心させている。

ヘンな人や悪い人がいることは言ったほうがいいだろう。
「あのおじさんがヘンだ」というのはどんなものか。
完全にヘンならいいけれど。

私も子供をじろじろ見ることが多い。
ヘンかもしれないが、良いヘンと悪いヘンがあると思う。

まあ、お母さんの話し方の何かが気に入らなかったのは確かだ。
気をつけてください。

首が痛いので、理学療法を受けに行った。
そこの先生の話し方も少し引っかかる。
自信のある力強い話し方とも言えるのだが、自信のある力強い話し方をしようと努力しているとも言えるし、自信があるふりをしているようにも思える。

まだ一度だけなので、三つのうちどれかは決められない。

断定的に言われたほうが安心することもあるし、慎重な言葉使いで安心することもある。
三十年ほど前、母が入院して一時危なかったことがある。
そのときのお医者さんが、非常にゆっくりと慎重に言葉を選んで説明してくれたので心から信頼できる気がした。

話すのは難しい。
私は、口から出まかせにえーかげんなことをしゃべりまくるのは得意だが、まともなことを話すのは自信がない。
これからも得意な面を伸ばしていく他ないだろう。