若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

帽子

ファッションにあまり関心がないからか、ファッションに関心のありそうな人に関心がある。

若者がどんなファッションであろうと関心はない。
若気の至り、若いうちは何をするかわからないと思っているからだ。

先日、電車で皮のロングブーツの女性が乗ってきた。このクソ暑いのに若いもんはなにをするかわからんな、と思って顔を見て驚いた。

50代ではなかろうか。半ズボン(?)である。ブーツと半ズボンの間から少しだけ見えるストッキングが派手な柄物であるのはいいとして、肩まであるような白いレースの手袋には、いさぎよくかぶとを脱がざるをえなかった。
なんだかわからないが、えらい!と思う。

中高年のファッションは、「自己主張」という気がする。
気合を感じさせてくれる。

朝の電車でいつもいっしょになる女性がいる。
60代半ばか。
きちっとしたスーツ姿の、ごくふつうの人だが帽子に気合を感じる。
女性のああいう帽子をなんと言うのか知らないが、どれもかちっとした硬そうな帽子だ。
適当に買ったのを適当に頭に乗せてますというのではない。

私はこの帽子を選びました!的パワーを感じる。
私の帽子です!というか、私が帽子です!みたいな雰囲気だ。
帽子が霊気を発している。魔よけにはなると思う。

日記を遺した伯母はいつも帽子をかぶっていた。
子供心に、おばさんはたくさん帽子を持ってるな〜と思っていた。
一番印象に残っているのが、ネットのついた帽子だ。
あの網はいったい何のためについているのかと不思議だった。

この写真も似合ってますね。
http://www16.ocn.ne.jp/~fobasan/

今朝、私は駅で崩れ落ちそうになった。
いつもの女性が帽子をかぶっていなかったのだ。
なんということであろうか。

帽子をかぶっていない彼女は、失礼ながらただのおばさんに見えた。
パワーと霊気を感じることができなかった。

ぼうぜんとして彼女を見詰める私自身、パワーと霊気を失ったように感じた。私は、彼女の帽子からパワーと霊気を得ていたのだ。

中高年女性の皆さん、かちっとした硬い帽子をかぶってください。
私みたいな男が元気になります。