きのう、私たち夫婦の仲人であるYさんの新居を訪問。
80歳を過ぎ、ご主人は目、奥さんは足が悪くなったのを機会に、老人ホームへ移られたのである。
ホテルのような施設と行き届いたサービス内容はすばらしいが、うらやましくて私たちもすぐ入りたいという気にはならない。
隣が病院で、部屋には緊急呼び出しボタンもあるという話を聞くと、安心なようなさびしいようなヘンな気分になる。
ここではエレキギターは弾けないかなと思う。
私は80を過ぎてエレキギターを弾いているだろうか。
今でも重く感じるのだから、ウクレレにしてるかもしれない。
私の弾くウクレレに合わせて妻がフラダンスを踊るかもしれない。
いいんじゃないでしょうか。
色々話が弾んだが、私たちの仲人をお願いした時、Yさんは50歳だったということで驚いた。
30歳の私から見て、Yさんは貫禄十分の紳士であった。
ということは、30歳の若者から見ると、今60歳の私は、貫禄十二分の紳士に見えるのか。
うへへ。(*^_^*)
Yさんはホントのというか古典的というか「仲人さん」である。
私が子供のころ、すぐ近所に引っ越して来られた。
私より少し下の女の子と男の子がいた。
遊び相手にはならなかったので、私にとっては遠い家であった。
私が中学のころ奈良に引っ越された。
そのYさんの家を母が訪問するというので、「え?そんなに親しかったのか」と思った。
Yさんの家から帰った母は、「駅からずーっとつつじの花盛り。きれいなとこやわ」と感心していた。
Yさんが引っ越した家のすぐ近くが家内の実家だった。
それから十数年して、Yさんによって私たちは、「知り合いの立派な息子さんと娘さん」としてひきあわされ、とんとん拍子にお話が進んで今日のよき日を迎えたわけでございます。
家内が高校生のころ、Yさんの近くの家で犬の子が生まれた。
家内には弟、妹がいたので、Yさんは、「犬の子、どうですか」と声をかけた。
家内は犬の子をもらいに行って、「タロー」と名づけて一家で可愛がった。
「タロー」は、家内が大学生のとき死んだそうだ。
家内の親は、犬の子「タロー」を世話してもらった上、娘のムコさんまで世話してもらったということで、Yさんには大変感謝しているということだ。