若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

MRI

腰が痛いので、MRIで検査してもらった。
私と同じような症状を訴えていた友人が、歩けなくなって入院したので心配になったからである。
MRIというのは「核磁気共鳴画像法」のことである。
どっちにしろ何のことかわからない。

個人医院で、私は二番目だったが、評判どおり親切ていねいな先生なので、時間がかかる。一人に四、五十分かけている。親切ていねいだけでなく、話好きだ。朝8時に家を出て、病院に着いたのが8時半、帰ったのは3時であった。
私が問診を受けている間に、看護婦さんが何度も出たり入ったりする。
先生の横でじっと立っていたりする。

「先生、つかえてるんですよ。いいかげんに切り上げてくださいよ」といいたくてうずうずしているのがよくわかる。

私は、二月に首が痛くて救急車で病院に行ったことも話した。レントゲン写真をもとに、二つの病院で「年のせいだ」といわれたことも報告した。
先生は、「そう簡単に年のせいにしてはね」といった。
私もそう思う。そこでMRIだ。MRIは一度に一箇所という決まりがあるそうで、今回は腰を見てもらった。

看護婦さんが、閉所恐怖症ではないですよね、というので、棺桶みたいなのに入れられるのかと思ったがちがった。小さなトンネルみたいなもので、腰から頭までおおわれるだけだ。
ただ、音がやかましい。
「ビーッビーッビーッ!」
「トゥルルルルル!」
「バウバウバウ!」

世界征服をたくらむ悪者の秘密基地で、仮面ライダーの侵入を知らせる警報みたいな電子音が鳴りまくる。
なんだろうか。最新技術で検査してます!というカッコをつけるためにわざと鳴らしてるのかと思ったが、後で聞いたら、「磁場」を動かす音だという。うそくさいが追求するのはやめておこう。

30分ほどかかった。最後は寝てしまいました。「終わりました」と声をかけられてはっと目がさめた。
画像の説明もていねいにしてくれた。身体の水分と脂肪が見分けられる。
先生は画像を指して、「ほら、MRIで見ると、あなたは皮下脂肪が少ないことがわかるでしょう」といってから私を見て、「う〜ん、MRIでなくてもわかるか」

さて、結論は「年のせい」であった。
「簡単に年のせいといわれても納得できないでしょうが、これだけきっちり調べて説明すれば納得できるでしょう」

は、はい。(-_-;)