若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

何が言いたい?

朝夕、駅前にいろんな人が立つ。
議員が多い。これはわかりやすい。名前をおぼえてほしいのだ。
何が言いたいのかわからない人もいる。かなり前から、夕方、派手な服を来た70代と思える女性が駅前に立っている。
改札口を出る私たちに向かって、「こんにちはー、こんにちはー」とにこやかに声をかけることもある。一心に「般若心経」(?)をとなえているときもある。何が言いたいのか、と疑問に思うが、修行をしているのだろう。

今朝、駅前に立っていたのもなぞの人だ。30代と思える男性で、「子供の安全を守る」と書いた旗を立てている。姿を見るようになってかなりになるが、声を聞いたことはない。旗の横に立っているだけだ。
演説を始める前なのだろう。できれば、「子供の安全を守る」という旗の横に、「ただいま準備中」という旗を立ててもらいたい。
たぶんこの人は選挙に出るのだろう。関心をひこうと思って、「子供の安全を守る」という旗を立てているのだろうと邪推する。これは、とんでもなく失礼な邪推であるかもしれない。

邪推かどうかは、この人を試さないとわからない。うまく試すのはむつかしいので結局のところうやむやである。私も色々試されたことがないので、自分がどの程度の人間なのかよくわかりません。

いちばん無難な試し方は、しゃべらせることだ。大学時代、下宿に宗教団体の学生達が勧誘に来たことがある。大勢で何度も来た。同じ大学の先輩も来て、え!この人も!と驚いたこともあった。
はじめは、まっとうな「教義」を訴えたのだと思うがそれはおぼえていない。
「教義」でダメと思ったのか、その団体の「学生部」がすばらしいと言った。「婦人部がなんだかんだと言ったって、○○先生が一番期待してるのは、我々学生部なんですよ!」

そうですか。
黙って聞いてるといろんなことをしゃべる。

その団体の信者は非常に多くて、各企業や役所の幹部も大勢いる。出世するのに有利である、と言った時はさすがにうしろめたそうであった。集会に来ると友達ができますよ。こんな四畳半にくすぶってないで参加しましょう!

大きなお世話じゃ。

ガールフレンドもできますよ!

入信させるためならなんでもありだ。
しゃべらせるにかぎる。
本人が何が言いたいかわかっていないことがよくわかる。