新聞の書籍広告。
吉川弘文館から、『お米と食の近代史』という本が出ている。
それは全然おかしくないが、書いた人の名前を見ると、ちょっとおかしくなる。
著者は、「大豆生田稔」さんである。
この本を書くのに、ふさわしい名前だ。
ふさわしすぎて、なんかおかしくなる。
なんと読むのだろうか、と考える気さえ起こらない。
勝手にしろ、と言いたいが、別に大豆生田さんが、面白がって名乗ったわけではないから、そうつらくも当たれない。
どうしてそんなヘンな苗字にしたのだ!?と責めるわけにはいかない。
ヘンな名前でお気の毒です、と言うのも失礼だ。
「ヘン」と言うからいけないので、「珍しい」と言えばいいのかもしれない。
「珍しい苗字ですね」と言うのは失礼ではない。
「珍姓」と言うと、少し失礼になるように思う。
なぜか。
意味は同じだ。
「チン」という響きに「失礼感」があるのだろうか。
難しい。
テレビのニュース。
暖冬で、冬眠しない熊がいる。
今朝は子熊だ。
民家で見つかった。
生後一年足らずの熊で、かわいい。
かわいいから飼ってやろう、というわけにはいかないのがつらいところだ。
山へ戻す。
雪の中に、熊が冬眠した穴がある。
そこに子熊を入れてやるのだ。
どんぐりもたくさん入れてやる。
木の枝や枯葉でふたをする。
「埋め戻す」という感じだ。
「動物愛護」「野生動物保護」、色々な言葉が頭に浮かぶ。
雪の中の穴に、子熊がどんぐりといっしょに入れられるのを見ていると、しみじみする。
人間と動物の関係。
難しい。