若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

暑いですね

暑いです。

子供のころ読んだ、親戚の平井のおじさんの暑中見舞いをおぼえている。

夏暑いのはあたり前で、文句を言ってはいけないと書いてあった。
おじさんの年賀状と暑中見舞いは、変わっていた。
細かい活字でびっしりと、主義主張が書いてあった。

暑さ寒さに不平を言ってはならない。
禁酒禁煙。
人は右、車は左。

おじさんは、毎日の出勤、家族旅行のときなど、「人は右、車は左」というゼッケンをつけていたそうだ。

おじさんの主張は、生涯変わることなく、暑中見舞いと年賀状には、いつも同じことがびっしり書いてあったので、途中から読む気がしなくなったのは申しわけなかったと思う。

さて、本日、岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で、観測史上最高の、気温40.9℃を記録した。
多治見市の市役所には、「祝!新記録達成!」の垂れ幕が下がり、熊谷市では、「優勝おめでとう!」という意味不明ののぼりが立ち並び、市民たちがちょうちん行列で祝ったというが、これも暑さのせいでしかたがない。

報告を受けた安倍首相は、官邸で、この件に関する、記者団からの質問に、言葉を選びながら、慎重に答えた。

「事実関係については、いま、確認中でありますが、もしですよ、もしもこれが事実だとするならば、たいへん、素晴らしいことだと、思いますね。多治見市、熊谷市の皆様方に、心から、おめでとうと、言わせていただきたいと思います。わたくしが、これまで、国民の皆様方に、訴え続けてまいりました、戦後レジームからの脱却と、改革路線が、お天道様に、御理解いただけたのかな、参議院選挙以来の厳しい情勢のなか、一筋の光が、見えてきたのかな、という、思いでございます。ただいま、『暑い国日本』を執筆中ですので、どうぞ御期待下さい」

ウチは、神道である。
家内の家は、仏教である。
家内が、お彼岸やお盆に、墓参りに行こうと言っても、私は、「神道に彼岸なし」「神道にお盆なし」と言って、動じることがない。

しかたなく、家内は、今朝実家の寺に行った。
大きな寺である。
整理番号順に、百人ほどが本堂に入る。
いすに座って待っていたら、男の人が歩いてきた。
顔を見た瞬間、家内は、あっと思って立ち上がった。

中学か高校でいっしょだった人かなあ、と思ってお辞儀をしながら、あちゃー、民主党衆議院議員馬渕さん!

暑いですね。