若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

台風

6日、7日と、得意先の埼玉工場へ。
最後の仕事である。
と思います。

仕事から離れて一ヶ月、自分が仕事をしていた時があるとは思えないほど、仕事から抜け切っている。すっからかんである。一ヶ月で抜け切る程度の仕事ぶりだったのだろうと言われれば、返す言葉もない。

早くに退職した友人たちから、時間をもてあますぞとおどかされていた。
今のところ、心配無用で、私が時間をもてあますというより、時間の方が私をもてあましているかっこうだ。

抜け切っていたのであるが、得意先の工場に入ったとたん、「現役気分」になった。抜けたり入ったり、私は、「出し入れ自由」ですね。中味がないのか。

さて、広い工場だ。
四万坪。
腕組みをして、工場を見渡しながら、ここをキミにまかせる、と言われても、私には無理だな、辞退しよう!と思った。我ながら無欲である。

四万坪が無理なら、四万粒はどうか。
四万坪をまかされるのと、四万粒をまかされるのと、どっちがいいか。
ちょっと考えさせてください。

仕事は無事にすんだ。仕事といっても、四万坪を走り回ったとか、しらみつぶしに歩いたというわけではない。私が関わったのは、15坪くらいだ。

台風が心配だったが、夜中に来そうなのが、不幸中の幸いと思えた。夜は一席設けてもらって、楽しく飲んで、9時過ぎごろ、店を出たら、雨だった。
降ってきたな、でも、ホテルまで、十分足らず、と思って歩いてるうちに、凄まじい吹き降りになった。むちゃくちゃである。
雨でこれほどぬれたことはないと思えるほどぬれた。
私の、仕事人生の最後を飾るにふさわしい、ハデな夜であった。