若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ホリスティック教師

新聞の書籍広告には、時々わけのわからない本が登場する。

縫部義憲著『学校日本語教育の構築とホリスティック教師の発達』

こ、これはいったい?
わけがわからん上に、よくばっている。
「学校日本語教育の構築」+「ホリスティック教師の発達」
一冊で二度おいしい、かどうかは保障できないが、満腹感はあると思う。
いや、二度胸焼けするかな。

さて、「ホリスティック」は、初めて見る言葉だ。
けっこう活字は見るほうだが、これは知らなかった。

「ホリスティック教師」?
「ヒステリック教師」なら知ってる。
小学校の音楽の三宅先生、中学の英語の辰巳先生、共に中年の女の先生が、強く記憶に残っている。

インターネットで、「ホリスティック」を調べる。
おお!
ずらずらとあるではないか!

日本ホリスティック医学協会、日本ホリスティック獣医協会、ジャパンホリスティックアニマルケア、日本ホリスティックケア研究所、日本ホリスティックビューティ協会、ホリスティック栄養学研究所、ホリスティック教育協会。

ホリスティックだらけである。
知らんかった。

まだある。
(株)日本ホリスティック。
日本ホリスティックレイキ協会。

「レイキ」て、なんだと思います?
「霊気」のことですよ。
「日本ホリスティックレイキ協会」は、「レイキ」の健全普及と社会貢献を目指している団体です。

で、「ホリスティック」というのは、「全体的」みたいな意味らしい。
らしいとは、えーかげんなようだが、事実、「ホリスティック」は、えーかげんだと思う。

身体と心、人間と動物、人間と自然、あなたと私、マインドとかスピリットとかボディとか調和とか癒しとか、「ホリスティック」には、いろんな言葉がからみついているというか、いろんな言葉をからみつけてるというか、「ホリスティックワールド」は、何でもありの危険な世界みたいだ。

さて、ここまで理解を深めたところで、もう一度新聞を見る。
『学校日本語教育の構築とホリスティック教師の発達』

う〜む・・・。
ホリスティック教師とは?
「ホリスティック教師」が発達するとは?
台風みたいなものか?

三宅先生や、辰巳先生の方がマシなのではなかろうか。