若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

豆まき

昨日は整骨院に行った。

院長他、男性5人女性2人、ここの「顧客管理」は立派なものだ。
初めて行ったとき、ドアを開けるや、受付の女性が、にこやかに元気よく「おはようございます!」と声をあげた。
と、院内のあちこちで施術中の男性スタッフが、「おはようございます!」と口々に声をかける。

帰るときには、「おだいじに!」「おだいじに!」「おだいじに!」の連呼。

電気治療中はベッドで寝ているだけだが、マッサージや骨盤矯正のときは、スタッフが何かと話しかけてくる。
そういうふうに指導されているようだ。

そして、こちらが話したことは、終業後のミーティングで報告されていると思う。
それほど、情報が共有されている。

たとえば、マッサージ中に、スタッフのAさんから「今度の三連休は、予定あるんですか?」と聞かれて、「ヤマハの合宿です」と答えた。

休み明けに行くと、受付の女性がにこやかに、「合宿、どうでしたか?」と聞く。
そして、マッサージのスタッフBさんが、「合宿、楽しまれましたか?」と聞いてくる。
そして、最後の骨盤矯正で院長が、「合宿、行かれたんですよね?」と聞く。

行き届いている。

昨日、私が電気を当てているとき、若者がマッサージしてもらっていた。
スタッフが、仕事の話をいろいろ聞いている。
定連さんのようで、かなり突っ込んだ話をしている。
大変な長時間労働で、腰をいためたようだ。
休みもまともに取れないし、給料は安いしと、現実的で深刻な話が続く。

話が途切れた。
スタッフが、「○○さん、豆まきはしましたか?」

何か話さなければと思ったのだろう、突然のんきな話になった。

「・・・いや、一人やからね。一人で豆まいても・・・」
「あ、そ、そうでしたね。○○さん、一人暮らしでしたね・・・」

我が家のお隣は、数年前まで、老夫婦二人が、仲良く静かに暮らしていた。
奥さんが亡くなり、ご主人は東京の息子さんのところへ移られた。

大企業を退職後、子会社の社長をつとめた謹厳実直という感じのご主人と、上品な奥さんだった。

ふだんは物音ひとつ聞こえないお隣から、ある晩、声が聞こえた。
ご主人が大声で怒鳴っているようだ。

何かあったのかと、心配になって耳をそばだてた。

「鬼は外!福は内!」

真剣である。
豆まきは、子供の遊びではないのですね。