若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

岡崎勝世『聖書vs.世界史』

二、三日前に届いたこの本をどこで知ったか忘れてしまった。
知ってすぐ注文してすぐ届いたのに、もう忘れている。

十年以上前の講談社新書なので、本屋に頼むよりアマゾンの方が確実かなと思って調べた。
すると、古本が十冊ほど出ていた。

アマゾンは、古本も同時紹介なので便利だ。
最近買った「絵の描き方シリーズ」はすべて古本である。

新書版だから、安くなるといってもしれてるだろうと思ったが、それが素人の浅はかさであった。

現在の新本定価は777円。
古本の一番安いのは73円!

これは安い。
他は、600円とか400円とか、まあ妥当な値段がついている。
よほどぼろぼろなのかとも思ったが、出品者のコメントには「きれいです」と書いてある。
「防水包装で送ります」とも書いてある。

きれいな状態の本を防水包装して送って73円とは。
この「73円」という、中途半端で意味不明と思える価格設定には、はっきりとした意味があるのであった。

同じ本を「74円」で出品してる人がいるのだ。
「73円」なら「最安値」になる。

「400円」の本を注文するのが無難かとも思ったが、まあ「73円」だ、注文してみよう。
すぐに来ました。
防水包装です。
きれいな状態の本、というか、これは全然読んでないね。

学生時代、古本屋で、『世界の名著・プラトン』を買ったことがある。
まっさらであった。
しばらくして、私も、『世界の名著・プラトン』をほとんどまっさらのまま古本屋に売りに行った。

古本屋の親父がニヤニヤしながら、「読んでないねえ」といったのを思い出す。
あの『世界の名著・プラトン』は、ほとんどまっさらのまま、古本屋を出たり入ったりしたと思う。

さて、この『聖書vs.世界史』であるが、読みかけてすぐ、これをきれいな状態のまま手放した人の気持ちがよくわかると思った。