油絵教室には、地下鉄で行く。
改札口に向かって歩いていくと、駅長室がある。
駅長室があってもよい。
それはよいが、駅長室の前に、いつも自転車がある。
それもよいとは思うが、なんかヘンな気もする。
場違いのような気がするのである。
といって、地下鉄の駅の駅長室の前に自転車を置くな、という気にもなれない。
自転車には、「緊急連絡用」と標識がついていた。
大阪市営地下鉄を御利用の皆様、地下鉄の駅で、駅長さんが自転車に乗って走ってたら、それは緊急事態ですよ。
接骨院に行く。
近鉄の駅前商店街にある。
この商店街の近くのビルの大型店「サティ」が撤退する。
付近の商店には打撃かもしれない。
駅前商店街では、「セール」を行っている。
それはよろしい。
ポスターをはりまくってるのもよろしい。
はりまくるのはいいが、なんかヘンである。
「サティさよなら、そんなの関係ない!どがんかせんといかんセール」
長い名称のセールである。
長くてもいいが、キャッチフレーズがパクリである上、サティの撤退が、関係ないのか大変なのか、わけがわからず支離滅裂という気もするし、サティの撤退さえ利用しようというしたたかさが感じられないこともないし、サティの撤退くらいしか利用できるものがないという、切羽詰った状況を示しているような感じもする。
やけくそのような、居直ってるような、元気なような倒れる寸前のような、どう評価すべきか大いに迷わされるセールであると思った。