人物画教室。
先週は、木炭でデッサンした。
今日は、絵の具を使って描き始めようと思ってたら、先生が回ってきた。
「う〜ん・・・これ、モデルさんが、干物みたいですな」
「?干物ですか?」
「ちょっと、ボリューム感が・・・」
なるほど。
干物ね。
うまいこと言わはりますな。
線だけで描いたので、言われて見れば、干物のようでもある。
干物といえば、先日買った目刺はうまかった。
夜、目刺を肴にいっぱい飲んでたら、家内がイタリアにでも行こうかという話を始めた。
私は、フィレンツェでイタリア料理を食べるより、家で目刺を食ってる方がいい。
何の話か。
干物だ。
いや、人物画だ。
今回の干物、じゃなかった、今回のモデルさんは、やせっぽちという感じではない。
蛍光灯の、こうこうたる明かりの下では、陰影がはっきりしないので、つい、輪郭線だけで描いてしまった。
無理に影をつけて、一夜干し程度の感じにしてから、色をつける。
この講座は、3ヶ月単位で、1月から3月は、「裸婦」と「コスチューム」だ。
今日、4月からの予定表が張り出してあった。
4月から6月は、「民族衣装(タイ)」と「コスチューム」と書いてあった。
インターネットで、アマチュア画家のホームページを見ると、自作を発表しているのを見ることができる。
民族衣装の女性を描いている人が多いので、不思議に思っていた。
カルチャーセンターの「人物画」の世界には、「裸婦」と「コスチューム」と「民族衣装」というジャンル(?)があるようだ。
先輩女性に聞いてみた。
「民族衣装というのは、しょっちゅうあるんですか」
「そうやねえ、いろいろ描きましたわ。でも、私は・・・ちょっと・・・。そら、その国の人が着てるのを描くのはいいと思いますよ。けど、日本人がサリー着てるのを描くいうのは、どんなもんやろねえ」
なるほでね。
日本人がサリーとなると、いちびってるというか、仮装大会風とも言えますね。
「カルチャーセンター人物画」の世界以外では考えられない。
普通の洋服なら自然なのか。
日本人の和服は、今や自然とは言えない。
となると、裸が万国共通で無難か。