日本銀行の総裁人事がもめている。
日本銀行の総裁というと、えらい人だ。
えらい人だということはわかるが、何をしてる人かというとわかりにくい。
いないと困るのだろうか。
自衛隊の海上給油が中止になると、国際社会に大変な迷惑がかかるといっていたが、たいしたことはなかったようだ。
日銀総裁も、いなくても平気かもしれない。
忙しいかヒマかもわかりにくい。
毎日仕事をしてるのだろうか。
総裁室で、新聞を読んだり、テレビを見たりするのが仕事みたいなもんだろうか。
各国の中央銀行総裁に電話して、「景気どうでっか?」とか話してるのだろうか。
毎朝、今日は一万円札を何枚刷ろうか、などと考えてるのだろうか。
十年ほど前、日本銀行大阪支店に行ったことがある。
私の口座から、百億円おろしに行ったわけではない。
振りこみに行ったわけでもない。
前を通りがかって、トイレを借りに入った、というのでもない。
異業種交流会から、見学に行ったのである。
何を見学したか、全然まったく徹底的におぼえてない。
忘れきっている。
日本銀行大阪支店を見学したことがある、とはいえない。
日本銀行大阪支店に行ったことがある、とはいえる。
いや、ひとつだけおぼえていることがあった。
帰りに、なんだか忘れたが資料をくれた。
資料については、全然まったく徹底的におぼえていない。
資料を入れる紙袋のことをおぼえている。
よくある、書類を入れる大型封筒みたいなものだった。
これが印象に残っている。
なーんにも書いてなかったのだ。
「日本銀行大阪支店」と書いてあると思うではないか。
書いてない。
なーんにも書いてない。
日本銀行は、名前を売る必要が無いからだろうか。
あるいは、「日本銀行」とネームの入った封筒を、やたら持ち歩かれたら困るからだろうか。
日銀も、とりあえず、なんでもいいから封筒は必要だろう。
総裁は、封筒みたいなわけにはいかない、のかな。