若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

推古天皇

私にとって、長い間、推古天皇というと、聖徳太子の陰に隠れた、目立たない女帝という印象で、はっきりしたイメージはなかった。

山岸涼子の『日出ずるところの天使』を読んで、はっきりしたイメージができた。
推古天皇は、太ったおばさんだ。

田村圓澄『聖徳太子』を読んで、推古天皇は、蘇我稲目の孫娘で、「とよみけかしやひめ」(料理の上手なお嬢さん)という名前だったことを知った。

黛弘道『物部・蘇我氏と古代王権』を読むと、推古天皇は、莫大な資産家だったようだ。

蘇我家は、一族の娘を皇室に入れて、皇后にしようとした。
蘇我系の天皇を作ろうという戦略である。

当時、皇后を狙える好位置にいたのが、蘇我稲目の孫で、欽明天皇の娘の「料理の上手なお嬢さん」だった。
そこで、蘇我一族の総力を結集して、彼女を盛りたてた。
莫大な持参金つきの、魅力あるお后候補にしようとしたのだろう。

当時、皇族には「直営店」みたいなのがあって、そこからの上がりが入ってくるシステムになっていた。
○○皇子は、大阪市公設市場、××皇女は、奈良のスーパー「いそかわ」という感じである。

「料理の上手なお嬢さん」は、他の皇族とは比べ物にならなかった。
セブンイレブンを押さえていたのだ。

いや、当時、セブンイレブンは、ありません。
ありませんが、まあ、そんな感じだったのだ。
と思います。
全国に、「直営店」を持っていた。

私の伯母は、交野市の、「私部(きさべ)」というところに住んでいた。
この「私部」というところも、推古天皇の「直営店」だったそうだ。
推古天皇が、ぐっと身近な存在になりました。