開会式もすごかったけど、閉会式もすごい。
十数億の人間の力というか、一党独裁の力というか、四千年の歴史の力というか、まあ、なんか知らんけど、すごいわ。
たとえは悪いけど、「大きくなりすぎたおでき」という気もしました。
これ以上になるとつぶれますよ。
「これ以上のことをやったるで!」と思う国はあるでしょうか。
金正日さんは、テレビを見ながら、そんな日が来るのを夢見てたかもしれない。
いろんな人がいろんな思いで、このオリンピックを見た。
天安門広場の、巨大毛沢東は、どんな思いで見ていたであろうか。
「中華人民共和国万歳!」「世界人民大団結万歳!」という、二つのスローガンにはさまれた毛沢東は、憮然としているようにも見えるし、虚しく微笑んでいるようにも見えるし、苦笑いしているようにも見えるし、表情こそ変えないが、ハラワタは煮えくり返っているようにも見える。
貧しくても平等じゃ!と叫びだしたいようにも見えるし、やっぱり中華人民共和国万歳じゃ!と大満足しているようにも見える。
閉会式に、ジミイ・ペイジが出たのにはビックリしました。
私と、ジミイ・ペイジとの関係(あるんか?)については、「エレキギター武者修行」を御参照下さい。
二階建てバスの上で、四十年前のヒット曲を弾くジミイ・ペイジを見てたら、ロンドンオリンピックのチープな仕上がりが想像できて、好感がもてました。
北京でウミを出して、ロンドンでかさぶた、ということで、いいんじゃないでしょうか。