若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」

今日は人物画教室。

背の高い若い女性モデルを描いている。
次が最終回。

この前、先生に、バランスがおかしいといわれた。
「12頭身くらいやねえ」

で、修正した。
今日、先生は、「10頭身くらいやねえ。もういっぺん、やり直してみたらどうですか」

い、いや、次が最終回ですので、このまま・・・。
私は気にならないのであるが、先生はがまんできないのだ。
ギターでもよくあることです。

ポーズの合間に、受講生中最高齢と思える女性が近づいてきた。
決してうまいとは言えないが、なんとも味のあるほのぼのした絵を描く人である。
この人の画風は、どのモデルさんも、お目目ぱっちり、おちょぼ口の、同じ顔に描くことだ。

彼女が、「これ」と手渡したのは、去年開かれた「レオナルド・ダ・ヴィンチ:天才の実像」という展覧会のチラシだった。
表に、聖母マリア、裏に天使。

その聖母マリアを見せて、「これ、模写してみたら?」

「えっ!ええ〜〜っ!?なんでまた、そんな宿題出すんですか」
「これ、あげるから。私は、イタリアで見てきたんよ。こないだ、模写したんよ。あんたもやってみたら」

ははあ、あなたがこれを模写。(-_-;)
ぜひ拝見したいもんです。

パンフレットをよく見たら、あちこちに絵の具がついてました。
黄土色、白、黄色、ピンクの四色。
彼女が、天才レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作、「受胎告知」と格闘した痕跡だ。

黄土色、白、それと黄色までは、まあわかる。
このハデなピンクはいったい・・・?
聖母マリアのほっぺたか。
ナゾである。

ムラムラと、対抗心が湧いてきた。
モナ・リザ」には手を出す気はしないが、「受胎告知」の聖母マリアくらいなら手ごろかもしれない。