若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

田母神氏、賞金辞退

朝日新聞

アパグループ主催の懸賞論文で最優秀賞を受賞した田母神前航空幕僚長が、賞金を辞退することになった。
関係者によると、田母神さんは、「300万円ほしさに論文を書いたといわんばかりの報道が相次ぎ、当惑している。お金のために論文を書いたのではなく、最優秀という栄誉だけを受け取りたい」と話しているという。

そんな報道が相次いだのだろうか。
そういうのを、下司のかんぐりという。
田母神さんは、そんなお粗末な人ではないと思う。

テレビ番組に出演しているのを見たが、人のいいおじさんという感じだ。
私が邪推していたとおりの、サービス精神旺盛な、軽い感じの人だが、300万円を狙って「論文」を書くような人とは思えなかった。

それにしても、考え方がちょっと軽い。
「栄誉だけ受け取りたい」とのことだが、「アパグループ主催の最優秀賞」を「栄誉」と思うのが軽薄である。
前にも書きましたが、「三菱グループ主催の最優秀賞」なら「栄誉」といえないこともない。

失礼ながら、アパグループは、まだ人様に栄誉を与えられるような存在ではない。
カネなら与えられる。
そのカネを受け取らなければ、アパグループの存在価値はない。

アパグループは、これから社会的意義のある方面にどんどんカネを与える。
そのうち「栄誉」も与えられるようになる。
いくら元谷代表が、やり手で金儲けがうまくて奥さんが面白い人でも、いきなり栄誉を与えようというのはあつかましい。

田母神さんは、アパグループの元谷代表と意気投合すべきでなかった。
距離を置いて付き合うべきだった。

意気投合してしまったのだから仕方がないが、アパグループ主催の懸賞論文に応募すべきでなかった。

「元谷さん、あなたと私の親密な仲は知れ渡っています。せっかくの懸賞論文が、仲間内の論文ごっこみたいに取られたのでは、あなたにもご迷惑だし、私も面白くありません。審査は、公正かつ厳正にされることとは思いますが、世間の口はうるさいものです。変に勘ぐられてもいけないので、今回は遠慮しますよ」

これが大人の対応というものだろう。
案の定、変に勘ぐられてしまって、田母神さんは、あわてて元谷さんに相談した。

「元谷さん、賞金は辞退して、栄誉だけいただきます」
「えーよ」
「えーかげんにしなさいっ!」
「ほんとにねっ!」