朝日新聞の見出し。
昨年10月の、総務省の人口推計で、戦後生まれが人口の75.5%になったらしい。
「戦後生まれ 四人に三人」はヘンな見出しだと思う。
「戦前生まれ 四人に一人」がいい。
戦前生まれの人が、ついに四人に一人になってしまった!
いずれ一人もいなくなるのだ!
一大事!というわけではないが、まあ、なんとなくしみじみする。
戦後生まれが四人に三人!
近い将来、四人に四人が戦後生まれになる。
この状態を放置すると、そのうち、四人に五人が戦後生まれというような変則的事態もありうるのではないか。
絶滅危惧種というか、希少価値のあるほうを優先すべきだ。
いずれにせよ、「戦後生まれ」にネウチはない。
戦争を身をもって体験した人にはネウチがあると思う。
体験したくないけど。
「戦争、知りません」
これは、ネウチないです。
私たちは、戦争も知らないし、「戦後」もたいして知らない。
小学生のころまで観光地などで見かけた「傷痍軍人」と、大阪砲兵工廠の焼け跡くらいが、私の知ってる「戦後」でしょうか。
私は昭和21年生まれだから、戦後生まれの中では、長老格ですね。
きのう生まれた子も「戦後生まれ」というのか。
私と、きのう生まれた赤ちゃんが、同じ戦後の生まれというのは、ちょっと無理があるんじゃないでしょうか。
90歳の人に対して、私と赤ちゃんが口をそろえて、「ボクたち、戦争を知らないもんで」と言うのか。
ちょっと恥ずかしいと思う。
「戦後生まれ」には、ネウチもないし、イミもないように思えます。