朝日新聞経済欄。
見出しと記事にぎょっとした。
「コンクリから人」
大手メーカー白旗。
三工場で生産中止へ。
「国内最大手の太平洋セメントは、23日、国内三工場での生産を中止すると発表した。」
太平洋セメントの工場の生産ラインで、コンクリートに混ざって性別不明の死体が発見され、これにはいくら効率重視の企業もお手上げで、事件解明までやむを得ず生産を中止することにしたという、トヨタのリコールに続く衝撃的事態!と思うのは経済オンチの素人の浅はかさであった。
「コンクリから人」というのは、コンクリートから人が出た、というのではなかった。
「コンクリから人」とは、鳩山内閣の「コンクリートから人へ」という政策を、朝日新聞が、ちょっと省略というか大胆に省略というか何も考えずに適当に省略というか、まあそういうことです。
「コンクリートから人へ」という政策により、今後コンクリートの需要の伸びが見込めないため、生産を中止するのである。
よかったよかった。
いや、太平洋セメントにとってはよくないけど、コンクリート殺人事件よりよかった。
いや、太平洋セメントにとっては、「コンクリートから人へ」は、コンクリート殺人事件みたいなものかもしれない。