若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ノートン・サイモン美術館

きのうは、家内とパサデナノートン・サイモン美術館に行ってきました。

花ちゃんのそばを離れたくなかったのですが、娘が、せっかく来たのだからどこか見てきたらと言うので、美術館を探しました。

アメリカには、個人が作った美術館が多いと聞いていましたが、ロサンゼルスには、アメリカでも有数の、ゲッティ・センターという美術館がありました。
ここに行こうと思ったら、残念ながら月曜休館でした。

次に見つけたのが、ノートン・サイモン美術館で、規模的にはかなり小さいとのことでしたが、行ってきました。

パサデナという町は、昔、「パサデナのおばあちゃん」という曲が流行ったので知ってるくらいです。
車から見た限りでは、落ち着いたいい町のようでした。

美術館は、非常に立派なもので、13世紀くらいからの古典から、印象派ピカソアメリカの現代美術まで、そしてチベットやネパールの仏像など、素晴らしいコレクションでした。

入る時、チケット売り場のおじさんが、「音声ガイドはいかがですか?申し訳ありませんが、日本語はないですが」といいました。

アジア系の人もいる中で、私たちが日本人と分かったようです。
別に、日の丸の旗を持っていたわけではないのに、まあ、私たちから、日本文化の香りというか、わびさびの精神というか、和敬清寂というか、まあそのようなモノがにじみでていたのでございましょう。

私は、おじさんにむかって、「申し訳ないなど、とんでもございません。英語は世界の共通語、英語版を貸して頂いて、貴館が誇る人類の至宝の数々について学ばせて頂くことが出来れば、これ以上の喜びはございません」と言おうかと思ったけど、なにせ私はオックスフォード仕込みの正統的クイーンズイングリッシュ、パサデナのおじさんに植民地時代の屈辱的記憶を呼び覚まし、気を悪くされてテロリスト扱いされても厄介だから、にっこり微笑んでうなずくだけにとどめておいたのであった。

この美術館のコレクションがたばになってかかっても、花ちゃんの魅力にかなうわけが無かったのは、創立者の大富豪ノートン・サイモン氏にとってはお気の毒なことであるが、まあ、相手が花ちゃんならしかたないと、納得はして頂けると思う。

さて、花ちゃんとの夢のような一週間は終わり、これから一路ロサンゼルス国際空港に向かいます。