若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

楽しい服

今日は、カルチャーセンター人物画教室。

二週間休んでいたAさんが来ていた。
夏休みで、お孫さんが来ていたのです。

イーゼルを立てて、キャンバスを置いて、絵の具箱を出そうと棚に行ったAさん、「あら〜!私の絵の具箱、ない!」と素っ頓狂な声を上げた。

「ずーっと、ここに置いてたのに」

まあ、二週間休んでたからねえ。
私と同年輩のAさんだから、二週間前のことは忘れてますよ。

「家に持って帰ったんじゃないんですか?」
「いや、置いて帰った。いつもここに置くのに・・・おかしいわあ」

他のクラスの置き場も調べたが見当たらない。
絵の具箱は、どれも似てるから、ややこしい。
ふと、Aさんのイーゼルのほうに目をやると、イスの上に絵の具箱が。

「アレじゃないんですか?」
「・・・アレやわ」

非常に小柄で、パラグライダーを楽しむBさんが、描き始めてしばらくしてから、アハハと笑い出した。

「どうしたんですか」
「今日はなんか見えにくいと思ったら、めがねかけるの忘れてたわ」

9月に、教室の展覧会がある。
皆さん、だいたい出品作は決まったようです。

私は、「世話役」なので、皆さんに、題名と名前を書く紙を配った。
80代Cさんが、紙を持ってやってきた。

「絵のタイトルやけどねえ、『楽しい服』にしようと思うんやけど、どう思う?おかしいかな」
「どんな絵なんですか」
「楽しい服の絵」
「・・・いいと思いますよ」