「ウオーキングの人」は多い。
春、秋の西大寺駅なんか、ウオーキングの人だらけです。
このクソ暑いのに、ウオーキングの人がいる。
感心する。
電車で。
私と同年輩の女性が乗ってきた。
「ツエ」が目に入ったので、「歩行やや困難の人」かなと思ったが、ペットボトルを突っ込んだリュックを背負っているし、スタイルは、典型的「ウオーキングの人」だ。
この「ツエ」は、「歩行やや困難の人」のためのツエではなくて、「ウオーキングの人」用のツエだろう。
その女性の近くの席で、青年が本を読んでいた。
しばらくして、青年が目を上げて、その女性の方を見た。
ぱっと立ち上がって、女性をつついて、席を替わってあげた。
「ツエ」が目に入ったようだ。
ペットボトルのリュックサックと、スタイルは目に入らなかったようだ。
女性は、「え?」という表情であったが、黙って座った。
私は、「熟年健脚女性」と見たが、若者は、「高齢弱者」と見たのだろう。
やさしい青年である。
女性がどう思ったかはわかりませんが、席に着くと、日除けのブラインドを、おろそうとした。
力まかせにおろそうとしたので、ゆがんで途中で引っかかってしまった。
女性は、なんとか引きおろそうと、ガンガンギューギューグリグリやってたが、そのうちあきらめた。
やはりこの人は、高齢弱者というより、私の判定通り、熟年健脚女性だと思った。