駅で。
目の前の若い女性に、ぎょっとする。
まつ毛にぎょっとする。
最近、たまにいます。
まつ毛でぎょっとさせる女性。
私の感覚では、つけまつ毛にしろ、化粧全般、「だます」のが基本と思ってました。
長いまつげではないけど、まるで長いまつげであるかのように見せかける。
カールしたまつ毛ではないけど、カールしたまつ毛のように見せかける。
ところが、最近、「私のまつ毛、長くもなければ、カールもしておりません!それで、コレ、つけてるんです!」と、胸を張って、堂々と宣言してるかのような女性が目につく。
いや、別に、まつげが短くてもカールしてなくても、いじけたり引け目に感じたりする必要はないです。
ないですが、やけくそになって、これ見よがしのつけまつ毛というか、親へのあてつけのつけまつ毛というか、もうムチャクチャでございますわ、という人がふえてると思う。
今日見た人も、まつ毛というより、目の上にタワシを乗せてるような感じであった。
タワシが言いすぎなら、シュロのほうきか。
グシャグシャのバリバリ。
まつ毛とは思えません。
というか、つけまつ毛の域を超えている。
スーパーつけまつ毛というか、ウルトラつけまつ毛というか、まあ、どうでもいいけど。
こういう人は、どんなつもりでつけるんでしょうか。
つけることに意味がある、つけるからには負けたくない、ということでしょうか。
こういう人のライバルは、「生まれつき、長くてカールしたまつ毛の人」ではなくて、「つけまつ毛の人」なんでしょうな。
つけまつ毛の人同士の激しい戦いがあるのかな。
動物の世界で、「過剰適応」とか「超正常反応」とかいうのがありますが、それを思い起こします。
ある種の鳥は、大きな羽根の方が、メスを獲得しやすいというので、オスの羽根がどんどん大きくなって、ついに飛べなくなってしまった、みたいなことです。
方向としては狂ってないけど、やりすぎましたね、というやつです。
まあ、今の私たちは、だいたいそんなもんですか。