若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

結婚式

きのうは、長女の結婚式。

一昨年は、次女、昨年は息子と、三年連続の結婚式で、子供の結婚式は、これが最後である。

と思います。

花嫁の父としての、最大の難関は、バージンロードを歩くというやつですね。

注目の的になって歩くというだけでも困ったものだけど、次女の時は、「ウエディングステップ」という、ややこしい歩き方をさせられた。

「ウエディングステップ」と聞いて、これは、結婚の喜びを全身で表すために、花嫁と父親が、祭壇まで腕を組んでスキップで飛んでいくのだと思ったら、ちがいましたよ。

まず、右足を一歩出して、次に左足を同じ位置まで運んで止まり、今度は、左足を一歩前へ出して、次に右足を同じ位置まで運んで止まるという、奇妙奇天烈な歩き方で、私はこんがらかって、何度もつまづいてこけそうになり、そのたびに娘にグイと引きずり上げられたのであった。

長女は、それを見ていたものだから、ふつうの歩き方でいいと言ってくれたので、大いに助かったのであった。

集合写真が大変でした。
ウチのほうは、花ちゃんと、三歳と一歳の兄弟、新郎側に、一歳男児が一人、合計四人のちびっ子がいたのである。

花ちゃん以外は、走り回れるので、じっとしてませんよ。
一人がおとなしく列に並んだと思ったら、二人が走り回るという感じで、写真屋さんも、はじめのうち、ミッキーマウスのぬいぐるみを振り回したり、タンバリンを叩いたりしていたが、ついに全員集合はあきらめて、ちびっ子一人二人欠員のまま何十枚も撮影して、コンピュータ処理で全員集合写真を合成することになった。

披露宴のクライマックスは、花嫁の、「両親へのあいさつ」でしょう。
涙ながらに挨拶する花嫁さんを何度も見たが、ウチの次女は、選手宣誓みたいな感じで、正々堂々たる挨拶だったので、恐れ入ってしまった。

たぶん、長女の挨拶は、次女をしのぐ勢いであろうと思ってたが、予想をはるかに超えて、選手宣誓どころか、総理大臣所信表明みたいな感じで、わが娘ながらほれぼれしましたわ。

ただ、一箇所、首をひねる箇所があった。

一段と声を張り上げて、「結婚しても、これまで通り親孝行したい」と言ったのだ。

「これまで通り親孝行」?

家内も、聞き間違えたかと思ったそうだ。

いずれ、落ち着いてから、長女の真意を問いただしたいと思います。