花ちゃんの散歩は、昨日から公園中心になりました。
もう、住宅地をバギーでぐるぐる回るのは卒業。
公園をのし歩いてます。
朝の十時前後に赤ちゃんを公園に連れて行くヒマ人は私くらいのもので、いつも無人です。
日向ぼっこするお年寄りの姿もありません。
お年寄り達は、公園の前のバス停にいます。
病院通いか、趣味の会か、バスを待ってます。
公園でバギーから降ろすと、花ちゃんは、バス停の方に歩いて行って、老人達に笑顔を振りまきます。
人気者です。
老婦人のグループが、花ちゃんを見て、「昨日も来てたね〜」「また来てくれたの」と口々に声をかけます。
険しい表情の80代と思える男性が、花ちゃんをにらむように見おろして、ぶっきらぼうに、「かわいいな！」と言ったので、カックンとなりました。
不器用な方なんでしょうな。
きれいな銀髪の女性が二人、ベンチに座って、「あれから三十年経ったんですなあ」「ほんとに、あっという間ですねえ」などと話し込んでいるのを、花ちゃんはじっと見つめておりました。
