「孫がロサンゼルスにいます」というと、「ほー、バイリンガルですね」という人が多い。
今の花ちゃんは、バイリンガルじゃないです。
ノーリンガルかな。
いや、こちらの言うことは、かなりわかるようだから、言語学的には、「半リンガル」という状態かもしれない。
先日、ロサンゼルスで公園デビューした時の花ちゃんは、砂場で遊ぶ子供達に近づき、なんの断りもなく遠慮もなく、その子達のお砂場セットを使いまくったそうで、見ていたママは、「わあ!学園大和町の公園といっしょ!」と感激したそうです。
「半リンガル」の強みで、花ちゃんにとっては、富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も、とけて流れりゃみな同じ、学園大和町のお友達も、ロサンゼルスのお友達も、人にかわりがあるじゃなし、というか、持ってるスコップにかわりがあるじゃなし、砂場で遊べばみな同じ、という感じですね。
さて、ママからのメール。
きのう、砂場で遊んでたら、ブーッ!という大音響。
誰かバイクでやってきたのかと、見てビックリ、ここはアメリカ日本じゃない!
4歳になる男の子が、車を運転して、公園の砂場に乗りつけたのである!
車といっても、プリウスとかベンツとかじゃないですよ。
子供用の車です。
子供用の車といっても、日本で売ってるような、ペダルをこいで動かすというようなチャチなものではございません。
大きさは、遊園地で百円入れて動かすような、幼児にとっては大型車。
バタン!とドアを閉めて降り立つ姿は、とても砂場に遊びに来た4歳児とは思えず、彼女を迎えに来た大学生的雰囲気だったそうです。
「ヘ〜イ!かのじょ〜!スコップ貸してくんない?」
まあ、「え〜かげんにせ〜よ的アメリカ」のごく一部を垣間見た思いでございます。